営業から経理に転身した30代男の記録

仕事に悩む20代の参考に

未経験で経理ってどうなの?

業務に必要だということで、SAPの理解に励んでいた私

 

着任してしばらくは、システム用語や操作を覚える事だけに集中した。

そう書くと、経理の仕事ってシステムさえ使えれば出来ちゃうの?と思われるかもしれない。

経理部でこれまで約2年間(2023年4月現在)仕事をしてきた結論としては、

「(管理会計に従事する限りは)システム理解の優先度がかなり高い」

と思っている。

 

簿記は、ひとまず3級レベルの知識があれば良いと思う。

私の場合、海外子会社の経営企画の経験もあり、

借方/貸方の知識や財務諸表に対する慣れがあったため問題は無かった。

ちなみに、未だに簿記は2級はおろか3級も持っていない。

 

業務上自分では分からない会計処理に遭遇する場面は確かにある。

その時は、素直に教わるか、都度解説書を参考に答えを模索すれば良い。

 

この仕事に就く前まで、経理職といえば専門性で勝負する世界で、数値のミスは許されず、ルーティンワークの連続・・・という印象があった。

実際のところ、印象は全て正しいのだが、それ以上にシステムのことを理解していないと何も始まらない。

 

特に管理会計の場合、会社の業績数値を求められる形・切り口でまとめ、

相手に伝わるよう発信していくことが求められる。

そして大抵の場合、これらの数値はシステムから抽出してくることになる。

システムから抽出した数値は、どういう仕組みで計算され、何を意味するのか?

そういったことが解っていないと、自分の仕事は何に活用されることなく、会社の偉い人が持つ膨大な資料の中に埋もれていく。

 

企業のIT化や技術の進化が進めば進むほど、この傾向は強くなると思う。

結局のところ、どんなに高尚なシステムを導入したとしても、

それを使いこなす能力が無いと、宝の持ち腐れなのかもしれない。